河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

オフロード初体験

 レカロの椅子に縛り付けられて、腰か胃のあたりを中心に「腸捻転」の様にひねくり返す・・・そんなドライブを楽しんできました。「もりたさん」と云うハンドルネームをお持ちの多分もりたさんの趣味はギターと歌。そして四駆によるオフロードを走るという一見真逆な趣味の持ち主。歌は何度かお聴きしてお上手なのは承知していましたが、オフロードというのがどうも車の宣伝の世界と少し違うと云うが、その違いを身にしみて感じた半日ドライブでした。
 集合は針インター

 「河内温泉大学」と云う標識を持参したのですが、それを表示するまでもなくもりたさんの網にかかりました。阪奈国道針テラス近くの売店で食料を調達される間に本日の参加車両を展示しました。どうしてもアルトSクラスは隊列を乱してしまいそうです。NISSANサファリが隊長と云えば、アルトの遠い親戚に当たるジムニーが副隊長。Sクラスは金魚の糞でしょうか。針から南下して近鉄線を越えて着いたのが「奈良トライアルマウンテン」(通称奈良トラ)です。
 奈良トラ看板 通常道と云えるのはここまで

 奈良トラの看板をやり過ごした所でSクラスは降車です。えらい所で下ろされると思いましたが、暫く行くとこのざまです。この日は「ロッククローリング」と云う競技があるそうで車らしい車は我々の二台だけです。

 レース参加者でいっぱいです

  他は写真でご覧の様なパイプで出来た車椅子のようなフレームにエンジンが付いているだけという車ばかりです。これで、どんな競技をするのかも興味がありますが、とりあえず自分の立場を確認です。
 グリップを高めるためタイヤのエアー抜きとか

 近頃は燃費率を良くするために新車の設定でもここまでやるか・・・と云うくらいエアーを入れますが、奈良トラでは燃費を悪くしグリップを高めるためにエアーを抜きます。均一に抜くため結構時間がかかります。それでは、愚僧のために特に選んだ奈良トラの「普通の道」に進入ですが、早速ジムニーが脱輪(本当は何というのか)です。この日特に股関節の術後で足の調子が悪かった愚僧は完全に見物、もりた隊長が現状を確認しつつ副隊長と協議の結論は「右はこすっても仕方が無い、後ろから引き上げよう」とか。
 ジムニーを引き上げます

 車に関しては板金までやってしまうと云う副隊長、最近塗装を光沢の無い渋い色に変えたばかりと云うことをお聞きしていました、さぞかし悔しがっていると思いきや「また塗り替えます」と次の作業が出来たと喜んでいる様子でした。この間たった数キロも走った所で昼食タイム。愚僧は榛原に所用があったので元の位置まで送っていただいて、アルトSクラスに乗り換えたら何とその乗り心地の良いこと。
 午後の部その①

 午後の部その②

 帰宅して翌日もりたさんからの便りでは、昼から二回ほどアタックして互いに助けられたり、助けたりと一日堪能されたとか。オフロードと云えば山道を難なく走るというイメージでしたが、アレは車宣伝の夢の世界。現実は一輪ごとにグリップを確かめたりウインチを引っかけたりと、大変入念にルートを選びつつ走る人生の様なものだと云うことが理解できました。車でも人生でもそれほど慎重に歩を進める人が少なくなったと云うか、安直に夢の世界と思い違っているのか。

 崖が道 急流下りか 奈良トラは  <俄オフロードレーサー