河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

大和 西吉野「五條の柿」を求めて のんびりぶらり

 例年現地を訪れ求めている五條の柿だが、今年は少し早めに行くこととなりました。そのせいか、金剛葛城の山麓のコスモスなども楽しめました。しかし、全山柿色一色という見事な西吉野一帯の柿山の景色には少し早すぎた様でした。
 九品寺付近のコスモス園

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 奈良に入って山麓バイパスを利用するのですが、今回は西名阪道を奮発して高速で奈良県入りです。暫く走り道路脇の喫茶店に入りますが、喫茶店に入るのも数年ぶりです。同伴の元同僚とも話が弾むところですが、プラスティックのガード越しだとどうも興が乗りません。
 一言主神社の大銀杏(昨年)

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 少し南下すると一言主神社です。その前に今夜の酒盛り様に葛城酒蔵へ立ち寄りするが、今回も同店は閉まっています。後にネットで調べると、通販、それもダース単位と云いますから我々には無理。結局、帰路御所駅商店街の東川酒店で「油長酒造 風の森」を求めました。

 風の森 さっぱりと醱酵が効いた良い酒でした

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 銀杏の紅葉も期待はせずに行きましたが、一部青々としていると拍子抜けです。河内温泉大学近くの銀杏と大差ないです。よって、写真は昨年のもので代用。ぼちぼち昼飯としますが、生憎このバイパス沿いには洒落たレストランがありません。連れが蕎麦でもよいというので、高鴨神社脇の鴨神そばとします。私が注文したおろし蕎麦と連れも言います。完全なる手抜きですが、斯様な場合は先人に従うのが一番良いと私も思います。
 おろし蕎麦

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 蕎麦をかき込んでさっと立つのが「通」と云いますが、他に方法はないでしょう。連れが神社を参拝するというので、愚僧は車を鳥居前へ回し待つこと数分。さあ、柿を目指して風の森を下ります。
 高鴨神社

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 国道24号へ出たら五條市を目差し、中心市街地に入る手前で左折すると市街地を迂回して国道168号に出ます。この国道を新宮まで走る超ローカルロングバス路線があるので有名で、奈良八木駅から新宮まで166.9キロのローカルバス。愚僧も一度走っているのを見たことがありますが、乗ってみようかと思ったことはありません。
 西吉野産直組合選果場

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 2年前に訪れた時と同じ様子、12時から13時までは休息と云うことで従業員は誰一人売り場に出ておられません。勝手が分かっているので、こちらはこちらで選果です。100グラム100円。1.5キログラム入る箱に選び放題でほり込みます。私が2箱、連れも1箱購入準備。そこで、ベルが鳴るや河内のオバチャンを少々上品にした大和のオバチャンの登場です。こちらは、別に上級品を贈り物にするというと、更に愛想がよく計量の終わった箱に、ドンドンとほりこんでくれます。連れは目を丸くしていますが、こんなものでしょう。
 これで3000円です 別送が4000円余り

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 今回買った柿は「平核無」という新潟で開発された品種、我々がよく頂く「富有柿」は10月末から出回るという、この時期に来ると葉の紅葉と実が大きいので柿の山となります。こんな情報を聴いたのが「果実・薬草研究センター」という「柿博物館」併設の研究センター。柿ドームという真っ黄色のドーム型の展示場が目を引きますが、生憎今は工事中で覆いが掛かっています。
 覆いが無い柿ドーム

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 各種特産の展示

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 この博物館では研究中の新種を限定で売っています。日に10個程度の販売と云いますから我々はラッキーにも買うことが出来ました。子犬の頭程度の巨大な柿で甘いと仰っていました。名前はまだないという、猫のような柿です。
 右端が普通の柿ですので大きさはお分かりいただける

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 金剛山麓のコスモス、公孫樹そして蕎麦とお酒。西吉野では平核無と云う柿、そして命名がまだなのか研究中の巨大柿をラゲッジに入れ初老のおっさん二人が再び河内へ。キャンパスについた頃には、頼んであった寿司と造りも到着です。愚僧は久しぶりの御酒を「風の森」でいただく、世間ではコロナ退治(?)家内では愚妻の約二ヶ月ぶりの退院祝いにいただく金剛下ろしの風の森の喉ごしは最高でした。その愚妻に関してはまた後刻報告します。大層なものではありませんが。

 

 夏が去り 実りむかえる 秋到来  <偐山頭火