河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

葛城古道「かもきみの湯」

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 日本書紀神武天皇の時代に賑わった古道「葛城古道」を散策した。時代が下ると「高野街道」と呼ばれ、京都から熊野詣でや高野山参拝の人々が蟻のように繋がって歩いていたことだろう往時の街道も、今はひっそりしている。

 御所に入ると「九品寺」が、行基が開き空海が再興したという古刹、門前の庭園「十徳園」が有名とか、春と初夏の空間を庭木が描いている。
 街道沿いに南下すると「一言主神社」は、一言だけ願いを叶えてくれるとか。庭の大銀杏が見事だ。

 圧巻は更に南下した「高鴨神社」、鴨一族の総まとめとかで、京都の「下」「上鴨神社」などこの神社の分家とか。金剛山系から吹き下ろす風が、渦を巻いて造った「風の森」の真ん中に社がある。

 風の森の懐深く「かもきみの湯」がある。行政が地元住民に「不快」施設を押しつけるために懐柔策として作る施設の典型的なもののように見える。温泉、プールそしてとってつけたような公園。この手合いの定番です。温泉の泉質は語るものは無いといえるが、葛城古道や広く大和路散策の起終点としては大いに利用できる。

 路程:近鉄御所駅よりバス
 写真:九品寺庭園、風の森より高鴨神社を遠望、かもきみの湯

 風の森にて
 ○金剛を下る風休む 杜かな