河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

熊野古道湯の旅「湯の口温泉」

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 川湯温泉から熊野川を下ること数キロ、国道169号に入ると道は険しくなる。瀞峡を目指すルートの中程にあるのが「湯の口温泉」だ。ここは昭和の末まで銅を採掘していた廃鉱跡に湧いた珍しい温泉。

 更に珍しいのは、ここ湯の口から銅を運び出すために敷設された「トロッコ列車」が今も健在で、湯の口温泉と清流荘という宿泊温泉施設がその両端に設けられていて、いわば温泉と温泉がトンネル内の軌道を走るトロッコ列車で結ばれているのだ。残念ながら、今回は軌道の整備中で乗車することは出来なかったが、雰囲気は掴めた。

 湯の口温泉は内湯と露天があるが、あまりにも立派な被い屋根が作られているため、露天風呂いう気が少し失せそうだ。湯治用の風呂としてポリ浴槽があるのだが、この意図はよく理解できなかった。

 昼食を求めたのだが、あいにく出来かねるとのことだが、窓口のおばさんが「清流荘に聞いてあげるよ」と電話をしてくれる。人の良いおばさんに、地元の方ですかと聞くと近くの集落からだという。この集落への道は行き止まりだと教えてくれた。

 その清流荘で遅い昼食を摂ってからトロッコ列車とご対面だ。大人ならしゃがんで座らなければならないほどの小さな列車に、ほほえましくなる。この清流荘にも温泉があるので、ここを起点に湯の口温泉を列車ではしごするのも風情がある。その時まで、清流荘の風呂はお預けにすることにした。

 写真:湯の口温泉外観、露天風呂、改装中の湯の口温泉駅、トロッコ列車

 湯の口温泉にて
 ○温泉に一番近い湯の口温泉駅
 ○トロッコの行く先は湯の口かトンネルか