河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

お湯休め「サライ」

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 サライ4月3日号の特集「追跡。日本のミステリー」で松本清張が取り上げられている。密室殺人の謎を解く、というそれまでの推理小説の枠を破り、ストリーに社会性を持たせつつディカバージャパンのように日本各地を観光旅行するようなストーリーの展開が新鮮でありました。

 この、ディカバージャパンの部分を、団塊の世代に訴えかける調子でサライの特集は続く。飛び出せ定年企画ですね。

 さて、この特集では「Dの複合」の執筆地及び舞台として「木津温泉」及び「ゑびすや」が描かれている。ゑびすやは小説では「浦島館」と名を変えているが、建物の造りが竜宮城と似ていることと、小説では浦島伝説がモチーフに使用されているからだろう。

 Dの複合を執筆した部屋は今も大切に保存されている。私もゑびすやにはよくご厄介になるが、松本先生の部屋に泊まるほどの勇気は無く、いつも端の部屋を利用する。ただし、温泉は先生と同じ風呂を使わせて貰い、垢の一片でも残っていたら飲ませて貰おうとしているが、未だにこの駄文では効果が無かったようだ。

 今週末、少し早い春を求めてゑびすやを始めKTR鉄道沿線の旅に出るつもりだ。

 写真:サライ表紙とDの複合の項