河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

九州行乞の旅「薩摩半島を行く」

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 この日鹿児島空港で妻を出迎えて一路薩摩半島に向かいました。鹿児島市内は、何度も訪れておりますので今回はパスしました。最初に向かったのは、前回拝湯することが叶わなかった指宿市内の「殿様湯」です。

 この殿様湯も、ある所からは「足軽は入るべからず・・・」と記載があるという島津候の専用風呂です。今あるのは再現されたお風呂ですので、足軽以下の私も入ることが許されました。○に十の字はいかにも殿様気分ですな。

 途中「岡児ヶ水」にある徳光温泉へ行くも、時間前で断念。伊能忠敬が絶賛したという「番所鼻」という絶景ポイントで散策。ここは観光名所の「長崎鼻」以上の素晴らしい景色ですが、ルートからずれている故寂れております。名の由来は、薩摩藩が密貿易を見張る番所という。時間のある方にはお奨めです。

 さて、五日目の宿は吹上温泉「みどり荘」です。この宿はみどり池という小さな湖畔に、回遊式庭園のように離れと露天風呂が配置されている素晴らしい旅館です。斎藤茂吉などが足繁く通ったと伝えられ、和歌も残している。しかし、私にとって衝撃的なのは、特攻隊の遺品類です。知覧基地からの突撃前夜に、彼らもこの宿で最後の一時を過ごしたようで、女将が遺品を観音堂で祀っておられる。

 写真:殿様湯、みどり荘正面、男湯(雑誌の取材をしているようです)
    女湯、観音堂(女将の気持ちが横の看板に)、無念の徳光温泉

 みどり荘にて
 ○突撃前 何を思うてか 君が湯 (合掌)