その前に、明礬温泉の小屋と云いますか、湯ノ花を集める作業小屋を見学します。宿泊していた施設から車で十分とかかりません。ここから車で一時間とかからなところに塚原温泉があります。別府と湯布院に挟まれた山中、荒野の様な場所にある温泉は、両者と全く異質な雰囲気です。
前日に電話で調べていた開業時間前に着いたのですが、すでに六組ほどが入っておられる。よく見ると駐車場で泊まり込んでいる方もおられる様子で、車の上に布団を干しています。泉質は極めて酸性が強く、肌がぴりぴりします。温泉施設の看板にも療養泉としての効能が誇らしげに書かれています。
さて、ここで私の温泉バイブルの一つをご紹介します。2003年2月発行の「まっとうな温泉西日本発 中国・四国・関西エリア」(有限会社南々社刊)という雑誌です、なかなかの硬派で調査もしっかりされています。これを頼りにゆくことが多い私の温泉行ですが、この192頁にも紹介されています。「療養者が多く、観光気分ではしゃぐのは避けたい」と注意書きを添えて。
写真:明礬温泉小屋、塚原温泉浴屋、塚原看板、温泉火口、まっとうな温泉より
塚原温泉にて
○病乞も行乞も共に抱く火口の湯