河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

お湯休め「湖北の春 海津大崎他雑感」

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

 最近湖北、特に海津大崎周辺を訪れる機会が多いように思います。観光地としては桜のシーズンしかスポットライトは当たらず、妙に手垢が付いていないのが好印象なのか。むしろ手垢が付きすぎて、反動がきているのか「別荘」等は悲惨な状態ですが、この静かな風景が本来の姿なのかもしれません。

 海津大崎へ入る前に再度「在原」地区を訪れました。例の在原業平が隠棲して、お墓まであるという伝説の地区です。冬を越した村では田の準備が忙しく行われていました。来月には、棚田に苗が植えられるのでしょう。そんな風景も眺めてみたくなります。

 今回食事をしたのが湖里庵という料理旅館。真向かいにある魚治という琵琶湖特産の淡水魚の加工を生業にされている店の姉妹店です。琵琶湖を借り切ったような借景風景が見事ですが、馴れすしでも一番扱いが難しい鮒寿しを、見事なまでに会席料理に仕立てていただける。あまり使いたくないフレーズですが「フルコース」風の品目を頼むと、色々な調理が楽しめる。勿論〆は鮒寿しの茶漬けです。

 湖里庵で食前酒にいただけるのが吉田酒造のお酒です。この店は魚治の並びにあります。食前酒と同じものを所望しましたら、あれは特製で非売品、一番近いものとお勧めの「花嵐」を購入して帰りました。琵琶湖周辺には沢山の蔵元があります。私見では、山と湖水が一番近い海津の酒が一番美味いように思います。水に混ざりものが入る隙間が無いとでも言いましょうか。

 写真:在原地区、湖里庵玄関、真鮒の造り(今が旬とか、腹子を和えています)、魚治、吉田酒造

 海津大崎を旅して
 湖と 山が織りなす 桃源郷
  
 酒に花 肴に琵琶の 雑魚一匹
                             <偐山頭火