河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

お湯休め「吉事かな 乾漆器他」

イメージ 1

イメージ 2

 永年付き合いのある乾漆器作家「彼谷利彬」氏から写真の案内が届きました。例年阪神百貨店での開催が定例化されていましたが、今回は高島屋大阪店食器売場での開催です。常に器は利用されてこそ・・・と仰っているのですから、食器売り場こそ開催場所としては最適でしょう。

 麻布で造形し、それに漆を塗る技法は古く飛鳥時代の仏像作りにも遡るようですが現在ではあまり見ることが出来ません。布故の造形の細やかさに加えて、漆の奥深い光沢に作家の感性が加わるとまるで現代アートのよう。そして、軽いので非常に使いやすいです。また、使うと傷つきますが、修復にも応じてくださいます。

 さて、前後して届いたのが馴染みの鮒寿し屋さんからの案内です。期間は少しずれますが、同じく高島屋大阪店とのこと。湖北海津大崎近くの鮒寿し屋「魚治」が食事処兼宿「湖里庵」を営まれています。宿の命名者が今話題の映画「沈黙」の原作者、狐狸庵先生こと遠藤周作です。余談ですが、湖里庵から湖北の桜の名所「海津大崎」を座敷から眺めての食事が一番お勧めです。

 写真:暮らしの中の乾漆、湖里庵

 吉事
 春のおと 小鮎が跳ねる 器かな <偐山頭火