河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

創作春の知らせ「乾漆作家作品展示会」他

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 加賀百万石の伝統工芸の流れを今に伝える「乾漆作家」彼谷利彬氏の作品展の案内です。毎年春先、大阪の百貨店での開催です。今年は2月28日から3月6日大阪南の高島屋6階特選ギャラリーでの開催とか。ここ数年諸般の事情で伺っていませんが、今年はと思っております。

 同じ時期に滋賀の鮒寿司屋さん「魚治」も同所地下の食品売り場で出店されるので、同時買い物として都合が良かったのですが、今年は日にちがずれた様です。残念ながら、鮒寿しは取り寄せになりますね。

 彼谷氏は今回の案内葉書から察しますと、作品の幅が広がったようで日用使いの器から花器のような造形まで紹介されています。一方魚治さんは「食べやすい鮒寿し」の研鑽に努めておられて、どちらも伝統の枠内だけでなく広く人々に楽しんでもられるものを目指しておられるように思えます。

 彼谷氏は大阪公立高校の歴史地理の先生で、30年ほど前に偐山頭火が地域の歴史を記録した冊子を作る時にお世話になって以来のお付き合いです。退職後にお父上が守ってこられた伝統工芸の道に入られたという異色の経歴です。しかし、退職後に始めたのにもかかわらず、乾漆工芸のDNAは脈々と受け継がれているのですね。今では数々の入選や作家協会へのお招きを受けておられます。

 写真:案内葉書から、コメント(上:彼谷氏、下:魚治)、乾漆器に鮒寿しを盛りつけ、魚治料亭「湖里庵」からの海津大崎

 盛りつけ
 鮒寿しを 乾漆皿に 盛りあわせ 淡海の魚 泳ぐ漆の池 <偐山頭火