河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

湖西MTB行「清水の桜から今津へ、ついでに白谷温泉へ」

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 久しぶりにご馳走と美酒の朝は、目覚めが良い。さあ、今日は走ろうMTBで。前回見残した「清水(しょうず)の桜」から。これは水上勉/著「櫻守」に描かれている、彼岸桜こそ本当の桜と庭師弥吉。その彼岸桜がマキノから敦賀へ抜ける西近江街道脇に樹齢300年を刻んでいる。満開の時にも訪れたいが、人で一杯だろう。

 ここから、湖岸西を南下する。途中マキノ駅前には「湖里庵」の出店がある。モダンな駅前開発地区だが、期待したほど町は賑わっていないようだ。湖西線が開通したのが40年代の終わり、経済が右肩上がりを続け終点が誰にも見えない頃だった。ここから、湖岸に入ると松林が続く対岸が見えたり竹生島が見えたり、背中に追い風を受けて楽しいペダリングだ。

 今津に入るかは入らないかあたりで、「貫川内湖」という琵琶湖に注ぐ湖沼が国道を挟んで見えてくる。昨夜、湖里庵の女将が「昔は生活排水や船舶は、村内の沼に入って汚物を沈殿させて湖に返していた」とおっしゃる、自然浄化システムが西湖にも70カ所以上在ったという一つの残りだろう。水草で浄化された流れが琵琶湖に注いでいる、少し南の浜分沼でも安曇野の様な清流が琵琶湖に流れていた。

 もう少しで、今津だ。琵琶湖就航の歌が生まれた・・・という記念館は、今津港の少し西に。更に西には今津駅がある。駅前の標識には湖沼を干拓して駅前が出来たと謳われていた。今津駅の少し北には「ヴォーリズ通」があり、教会、今津ヴォーリズ資料館(元銀行)等3棟が並んでいる。味わい深い町並みです。

 これまでの雰囲気を破壊するように、昼飯は中華焼きめし。少し油分は多いと思うが、これまでに使ったしこれからも使うだろうエネルギー補給です。国道や松並木をジグザグしながらホテルに戻り帰り仕度をして車を引き出す。数年前にお邪魔した「在原」地区手前の「白谷温泉」へ一風呂浴びに。ここまで来たら、泉質などとやかく云う必要は無い、タダ大きな浴槽に身を沈めたい・・・。

 湯舟に身を漂わせ、関ヶ原、醒ヶ井そして菅浦の風景、歴史そして伝説。鮒寿しの味と吟醸の喉ごし。そして、琵琶湖と人々との関わり方などを記憶に刻んで旅の終わりとしました。余韻を生かすためにも、高速を排除して「鯖街道」を大原、高野川までイモムシのように這うように帰ることとしました。

 写真:清水の桜、下から見上げる、説明板、湖里庵駅前店、竹生島と松並木と彼岸花、標識、貫川内湖、分沼の分布、今津港、琵琶湖就航の歌記念館、今津駅標識、今津ヴォーリズ資料館と教会、町案内、内湖のせせらぎ二題、ホテルから琵琶湖、白谷温泉、メタセコイヤ並木を抜けて

 清水の桜
 櫻守 身はと絶えても 花遺す  <偐山頭火

 内湖
 日本一 支える内湖 誰知るや  <偐山頭火