今年も、当ブログの拙い写真と作文にお付き合い下さいありがとうございました。本学の趣旨は温泉と美味しいお酒を楽しむでありましたが、つい支線へも数多く迷い込みました。それに懲りずに、温かく見守っていただき大晦日を迎えることが出来て感謝いたします。
温泉に関しては、秋の九州旅行で多くの未湯にひたることが出来ました。中でも、宮崎県京町温泉では、元祖山頭火が行乞の足跡にも出会えました。その先の紀州の旅では佐藤春夫命名の「ゆかし湯」という名湯にも拝湯。文人とはとかく温泉が好きなのだと思いました。
文に記録が残る万葉の時代から、人は癒やし、寛ぎにまた生活の道具として温泉を利用しております。
一方お酒に関しても、大伴旅人の讃酒歌の中の1首で酒飲まぬものは猿だ。とも決めつけています。飲むとお猿のお尻の様にも成るのですが。
<あな醜賢しらをすと酒飲まぬ人をよく見ば猿にかも似む(巻3-344)>
さて、温泉、お酒そして来年の干支の申が揃った所で、2015年河内温泉大学の終業といたします。なお、来年は正月元旦から講義の予定ですが、大猿となった場合は臨時休講いたします。あしからずご了承を。それでは、どちら様も良いお年をお迎え下さい。