今週金曜日NHK放送予定の「歴史秘話ヒストリア」という番組で、当温泉大学(ブログ)で何度か紹介しております玉手山安福寺(ぎょくしゅざんあんぷくじ)が取り上げられます。そのネタ探しに斑鳩路を輪行してきましたが、表題の通り近在社の山車が法隆寺周辺を練り歩き少々お邪魔虫となった次第でした。所期の目的を半ば諦め、斑鳩町の小山にあるお風呂で遠く祭りの太鼓や鐘の音を聞いていたという結末です。さて、河内の安福寺と斑鳩が如何繋がりますか・・・。
安福寺は尾州徳川二代光友が珂憶上人に深く帰依して、その肝いりで再建整備されました。特徴的なのは、大坂の陣の犠牲者を東西や地位の区別無く弔う、石塔が設けられていることです。大坂の陣400年を祈念して以来、地元が中心となって毎年供養が行われています。その安福寺と法隆寺の関係ですが・・・。
安福寺の本堂は屋根が丸みを持った「聖徳太子珂憶造」と呼ばれる特徴的な形状です。聖徳太子が法隆寺の創建時数組の大工集団を朝鮮から招いた、完成後暫くして一部は南河河内の富田林へ移る。その移ったグループが安福寺の再建に貢献した。加えて安福寺では徳川光友と共に、数々のお宝を収蔵した。等と伝わっています。その一つが今回歴史秘話ヒストリアで取り上げられるといいます。さて、関心のある方は是非放送をご覧になってください。
法隆寺の西門先の西里地区が、大工衆の子孫の町とも云われています。門前正面並松地区や東方向に比べますと落ち着きのある町並みです。どちらかというと、私にはより法隆寺らしい町に思えます。その町並み外れには藤ノ木古墳があり、コスモスに包まれた丸みを帯びた甘美な形状と遠く葛城・金剛の無骨な山並みが程良いバランスのある風景だと思うのは私一人でしょう。