河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

案内したいが積極的に出来ない コロナゆえ

 ご案内して観覧をお勧めしたいが出来ない・・・と云う青春のあわい恋心とでも云うといいすぎでしょうか。本年当初に案内した、玉手山(ぎょくしゅざん)安福寺所蔵の夾紵棺が奈良国立博物館での展示が始まっています。「聖徳太子1400年遠忌記念 特別展聖徳太子と法隆寺」展です。

 棺のことなど我知らずと、永遠の眠りにつく聖徳太子。叡福寺北古墳 太子が眠ると言われる厩戸皇子聖徳太子)・穴穂部間人皇女用明天皇皇后、皇子母)・膳部菩岐々美郎女(皇子妃)ら3人の合葬墓(三骨一廟)

 太子町叡福寺の聖徳太子古墳「三骨一廟」

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 法隆寺

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 今年は聖徳太子の1400年遠忌にあたり、これを記念して特別展「聖徳太子法隆寺」を開催されるもの。展覧会では法隆寺において護り伝えられてきた寺宝を中心に、太子の肖像や遺品と伝わる宝物、飛鳥時代以来の貴重な文化財を通じて太子その人と太子信仰の世界に迫ります。さらに、明治11年(1878)に法隆寺から皇室へと献納された「法隆寺献納宝物」が、奈良へまとまって里帰りともなります。もっとも、献納といっても召し上げられた様なもので、このままお返しされても良いような物ですが。会期は6月20日迄で、コロナ禍のおり色々工夫されて展示されるようです。詳しくは奈良国立博物館で。
 聖徳太子の棺の一部では無いかと注目される(安福寺所蔵)

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この展示会に柏原市内の安福寺所蔵の夾紵棺が展示されます。詳しくは「安福寺所蔵の聖徳太子棺(夾紵棺:きょうちょかん)が奈良・東京国博で展示」をご覧いただきたい。コロナ下で無くば大いに宣伝吹聴したいところですが、こればかりは何も云えません。何かの折にでも都合が付けば・・・とか、記憶に留めて来年以降も機会はあるはずですのでその様なチャンスがあれば是非ご覧下さい・・・と云う事です。
 安福寺山内の瓦葺き通路は何故か夾紵棺に似ています

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 昨日も安福寺を遠望できる石川・大和川合流地点まで所用で出向きました。何も無ければ「今日は、国博では大変な・・・」と云う口実で訪問も有りですが、遠慮させていただきました。安福寺は大坂の陣の後、尾州徳川光友公の庇護を受け珂憶上人が再興したお寺です。その関係で夾紵棺が安福寺に伝わったとも云われています。
 大坂夏の陣供養塔も安福寺にあります

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 秀吉が天下統一の実現直前に豊臣家は滅亡しました。その端緒となった大坂夏の陣の総決戦が406年前の夏今頃に樫井、玉手山、若江そして天王寺で死闘が繰り広げられていました。毎年安福寺では大坂夏の陣で亡くなった人々の供養を行われています。今年はコロナ下(禍)ですが、何ほどかの供養は行われるでしょう。 
 出店品目録より

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 コロナ討て かけ声ばかり ガスの筒  <偐山頭火