河内を震撼させた怪盗ルパン三世いや偐ルパン三世の続きです。中央環状線の植栽も菜の花が植えられているのを知っていましたので、その場所にもルパンの痕跡が無いか捜索に出掛けました。アナン学園近くの植栽の菜の花は、被害に遭ったのか生育不足なのか判断が付きかねる状態です。葉の花の専門家か、司馬先生の御鑑定を仰がねばと思案していましたら家内から昼ご飯になる物買ってきて・・・と極秘指令が。彼女、鬼の霍乱と云いましょうかThe devil succumbing to sunstrokeか。斯様な喩えに、東西を問わず鬼か悪魔そして日射病が引き合いに出されるというのも縁です。
真東を見ると生駒山がクッキリすっきりと見通せ、おいでおいでと手招きしているようにも見えます。近鉄奈良線に沿って真東を目指して輪行です。何時もだと花園の絹屋で菓子ですが、食材という、密命をおびていますのでそこを避け瓢箪山商店街の「寿々屋」さんへ直行、お赤飯と食後のデザートに鶯餅を購入します。薩摩芋のスイーツが美味しいのですが、時間が早く工場から到着していません。
使命を果たしてリュックが重くなったところで坂道を大阪方向へ下ります。花園ラグビー場のワールドカップに向けての改修工事現場を通りかかります。ここで一休みですが、この近くの共同墓地に松尾芭蕉のお墓があると聞いていましたのでルパン追跡を中断して芭蕉探索に。今回は難なく見つかったというか、有名人だけにいい場所に鎮座しておられたというか。芭蕉が暗峠を越えて大坂に入る直前で病気になり、地元の人の看護を受けた際に俳句の手ほどきをした。それに感謝して１５０回忌にこの墓標を建てたらしいと記されています。我々も菜の花忌迄には事件の解決をと思います。
いつの時代にも有名人になりすますという「詐欺」紛いはあったそうですが、この芭蕉さんは本人らしく行動も史実とあった部分もあり、俳句の手ほどきをされているとか。しかし、その手ほどきを受けた御当所河内の有名俳人はいまだ聞き及んでいない所を見るとあまり長時間では無かったのでしょうか。改修中の花園ラグビー場のメインスタンドと同じ方向からフィールドを見る位置にあります。来年秋からのワールドカップの国際試合を、芭蕉さんはどう見つめどの様に俳句にされるのでしょうか。
