河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

葛城から見た吉野と明日香遠望を主に

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 先日吉野「花矢倉」から見た葛城の遠望に感動しました。では、その逆はどう見えるかという命題を課して、再び金剛葛城行へ・・・と云えばかっこよくは聞こえるのですが、中河内にも野暮用を抱えておりましてその序でと云うのが本音ではありますが、それなりに楽しかったのでご報告です。

 自動車屋さん他一件の野暮用を済ませ現在の関屋峠とも云える国道165号で葛城に入ります。ここで、古くは横大路と云った山麓バイパスで二上山から葛城山麓を南下しますと、御所市に入ります。先ずは腹ごしらえと、高鴨神社脇の蕎麦屋でおろし蕎麦をいただく。放生池の鴨がいなくなってからは、ざるかおろしを注文することが多い。池の鴨が食べられない(?)と云うことでは無くて、季節感から「温」よりは「冷」が良いという趣向です。

 観光案内を兼ねている蕎麦屋で、郷土資料をいただくのが従たる目的でした。しかし、次回若草読書会にお集まりいただく人数分の冊数が揃わず断念。少しバックして高天地区を目指します。途中下水処理施設に併設した「かもきみの湯」という温浴施設の裏山から吉野方向を狙いますが、中途半端な高度故期待通りに絵は得られません。ここは、ドローンの登場が必要です。余談ですが、一度購入してトライしましたが、見事墜落しました。パラグライダーでも自身で墜落していますので、宙を舞うことは向いていないと思います。しかし、想像で空に橋を架けることは出来ました。

 バイパスから高天へ入りますと、見事な杉林が続きます。葛城山麓でもかくれ里ですが、更に奥の秘めたるかくれ里です。高天彦神社には金剛山に登っておられる方の車でしょうか、数台止まっています。早朝組が多いと聞いています、知人のM君も毎日登山で千日を越えたそうですが、何故とも思うし素晴らしいとも思います。ここには磐之媛の「つきふねや・・・」と故郷を詠った歌碑があります。しかし、彼女の生まれ育った館は九品寺近くの葛城髙宮なのですが。ここから更に北奥の橋本院へは道幅が狭くなり、そして突然空が広がります。ここにも読み人知れずの「葛城の高天の茅野とく知りて 標ささましを今ぞ悔しき」と人妻を恋する歌碑があります。

 では、最後にもう一度眺望をと云うことで「九品寺」を目指します。山門前で磐之媛の屋敷が在った場所とは反対側に向かうと、大和三山が一望できる場所があります。手前に見える工場や、京和奈道を消しゴムで消せたらと思いますが、その恩恵の上に乗っかかる自分の足元が崩れますのでこの辺りでおきましょう。奈良市内、天理そして明日香と青垣に囲まれた箱庭のような大和盆地が一望です。

 写真:吉野方向パノラマ、高天へ、高天彦神社への道、高天彦神社から金剛山、橋本院歌碑、大和三山パノラマ

 繋がった
 夢叶う 役小角が 架ける橋 <偐行者>