河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

花山温泉行のつもりだったが

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

 梅雨の晴れ間を狙った温泉行、先日に続いて紀州花山温泉行として自宅を出ようとした直前のリサーチで「木曜日定休」と分かり、犬鳴山行と行き先を変更。高速に乗るも地震の余波か渋滞に巻き込まれてしまう。温泉で飯もとの思惑がズレそうになる。ならば、先に昼飯を済まそうと道中にあるY自動車に立ち寄る。車検証の張り方が分からずそのままになっていたのでそれを張っていただく。すると、お目当てのT課長が出てこられ昼飯を一緒にと云う談合が整う。これが入札なら「入札妨害罪」成立ですな。Tさんお勧めのトンカツ屋さんでお腹を満たすことに成功です。春にT大学に入学されたお嬢様から祝いへの礼状をいただいたことなど、四方山話・・・。

 ここから犬鳴山温泉へは一般道路で約40分程度。熊取町の京大実験施設を過ぎて、紀泉山脈に分け入ると道は険しくなります。役行者が開いた修験場は先の吉野と云い何れも険しい。七宝瀧寺への山道入口を過ぎると不動口館が見えて来ます。このコーナーを過ぎた最初の急な右カーブを曲がらず直進すると、崖から落ちようとばかり車は宙に浮いたようになる。心配せずとも下には受けるように道はあり「山乃湯」の駐車場へ滑り込みます。どうやら愚僧が本日の一番乗りらしい。

 女将に近況、そして地震の温泉への影響をうかがう。亭主は水芭蕉を見に行くと云って暫く帰ってこない、温泉は少し白濁したが湯量に問題は無いとか。ご亭主の放浪癖も何時も通り、温泉の地震での影響も何時も通りと云うことらしい。確かに、湯の白濁は増しているように見えます。しかし、ねっとりとした湯の質や匂いは同じ。谷間の青空と濃くなった緑と温泉、何とも満たされた温泉行でしょうか。滝に打たれるも修行、温泉に満たされるのこれまた厳しい修行と云うことで良いでしょう。

 修行序でと言うことではありませんが、前夜読んだ本に出てくる天野山金剛寺を思い出しナビに聞くと近いという。女人高野とか秀吉が酒作りに関して朱印を与えたと云う河内長野にある寺です。脱サラする前には仕事で良く通った国道170号も、新路線が作られて快適ではあるが趣が無いと内心ぼやいていると、金剛寺前後では時代は止まったままになっていたのが嬉しい。寺領を横断する道路は、秀吉か先に力を入れていた後白河法皇等が阻害されたのでしょう。ここから更に先の滝畑から流れてくる天野川沿いに多宝塔、金堂等の仏閣が並び川を挟んだ両側の山にかくれた名刹です。

 写真:犬鳴山山乃湯二題、金剛寺山門、天野川沿いにて、多宝塔を望む、秀吉朱印

 女人高野
 酒も良い 男女も分けない 金剛山 <偐山頭火