河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

四天王寺さんあれこれの帰路で異体字

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

 四天王寺さんへお参りに、後にその足で茶臼山古墳安居神社へも行きました。茶臼山古墳はご存じのように大坂の陣での主戦場のひとつ、冬・夏共に登場します。四天王寺の山門前や茶臼山に掛けて、名だたる戦国武将が我が身やお家の将来をかけて命を的に戦いました。

 主な徳川方では伊達政宗本多忠朝、浅野長重、真田信政佐竹義宣上杉景勝藤堂高虎。方や豊臣方では大野治長大野治房、大野治胤、木村重成、渡辺糺、竹田永翁、木村宗明、郡宗保、山口弘定、六角定治、後藤基次、細川頼範、山名堯政、真田幸昌真田信繁(幸村)等々年末吉例京都南座の顔見世興行でも中々揃わない豪華キャストです。

 豊臣方は奮戦の甲斐無く敗れ、総大将以下殆どが討ち死にします。その死様もそれぞれ戦国武将らしいものですが、真田幸村に関しては茶臼山古墳の道を挟んだ北の安居神社で討ち死にしたと記録されています。社殿の前には、踞った幸村が遠くに視線を合わせている銅像が安置されています。400年記念の諸行事が開催された当時と比べて、お参りに見えている人の数も多くなっています。神職が忙しそうに朱印帳に何やら記載されていて、列を作って待つ人もおられます。

 この安居神社の鳥居が本日の主題です。昭和9年に建てられたというこの鳥居の建立年月日の「和」という字が変です。神社では異体字と説明されていますが、偏と旁が入れ替わっています。「和」という活版(鉛)と云う方が分かりやすいでしょうか。印刷工が鉛の活字を拾ってピンセットで並べ、インクを掛けてローラーで擦ると新聞や名刺が刷れます。その活字書体ですね。神社の説明によりますと厄除けのために、異体字標記となっていると云います。私自身、斯様な書体を拝見したのは此処が初めてであります。

 もう少し深くとネットで色々検索しましたが、これというヒットが出ない。このネタも此処までか・・・と幸村気分になっていましたら、本日Y自動車のT課長が年末のご挨拶にお見えになりお土産として頂いたのが「白岳」という焼酎。このラベルの書体を眺めていますと多少の無理なら白岳は左右正対称、ひっくり返しても白岳と読めるという無理矢理な落ちを目付けました。今年特にお目出度いことがあった彼にあやかったお目出度い「白岳」と云うことで・・・。

 写真:安居神社、踞る幸村、神社鳥居と説明、白岳

 幸村
 踞る 目線の先に なにを見る <疲労幸村>