河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

ゆず風呂とお灸に

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 本年最後の温泉行と鍼灸に。温泉は定番の城東区にある「不動ノ湯」です。本日は冬至ゆず風呂とか、入口に表示が在ります。江戸時代からの習慣と云いますから、浮世風呂でもゆずを浮かべていたのでしょう。江戸情緒とは云いませんが、不動ノ湯でもゆずが浮かんでいました。

 温泉の後は鍼灸です。これは中国*千年の伝統医術といいますが、現在の水準に達したのは日本に伝来してからと云います。御世話になっているのは不動ノ湯に近い、専門学校内の施術所。施術していただくのは系列大学で教鞭を執るS教授です。教育や研究が忙しくなられて、近ごろは”馴染み”しか治療されていません。

 膝の三里には直灸という灸を直に肌にすえますので、衛生上温泉が先で鍼灸が後と云うことになります。三里以外は灸点紙という紙を挟んだ灸をすえます。米粒の半分程度ですが、これを五回連続ですえると気持ちよく昇天します。鍼は古くはステンレス製の鍼を蒸気で消毒して使い回ししていたそうです。今では一回きりの使い捨て鍼が主流です。大凡5センチ程度差し込み、経絡に刺激を与えて自然治癒力を呼び戻します・・・位しか知識はありません。これもよく昇天しますが、希に痛点に当たり目を覚ます事もあります。

 施術を受けながら、S先生と四方山話。本日は先の湖東の旅先中山道柏原宿」のお灸の老舗のお話しに。「伊吹堂亀屋左京」という四百年近く続くやいと屋がこの地にあるのは、伊吹山という薬草の宝庫を控えている以外に、中山道を往き来した旅人が「今日はきつかった・・・灸でも打つか」という需要があったのではと、話しつつコックリとしてしまいます。本日目覚めて、また来年も宜しくお願いしますと言えたかどうかも又うつつです。

 写真:ゆず風呂表示、柏原宿風景

 昇天
 ひと鍼と 僅かばかりの 灸を打ち しばし我は ゆめの旅路へ <はり灸の寅>