昨日はブログを通じて今やリアルでもお付き合いのある「もりた」さんの記事、これに触発されて松原市の屯倉神社へ観梅にMTBで出掛けるも、後ろから桜に急かされているのか梅の花が散った観梅で完敗となりました。まあ、盛りの写真を見て記録に留め来年の目標にするのが普通でしょう・・・と自分ながら呆れ、霰舞う大和川を渡河してキャンパスに無事帰還の巻です。
屯倉神社内
もりたさんの記事が切っ掛けではありますが、少し上流の柏原市にて所用がありそれをかたづけただけでは帰るのが惜しくなったと云うのがその他の理由です。本件は簡単に片付き大和川を渡河して藤井寺市の道明寺天満宮へ。ここも南河内の梅の名所です。時すでに遅しですが、私のような拍子抜けの客相手に露店が二軒。椎茸の量り売りと乾燥果物を売っています。
道明寺天満宮
散りそめし梅園
長くなりました、天満宮へ来たのは「修羅」の見物です。昭和53年に近くで発掘された修羅の復元模型が置かれているのですが、この復元に法隆寺宮大工「西岡常一」氏が関わっていたと云うことを知り再見してみようと云うもの。復元された修羅脇に設置された看板には、事業に関わった関係者の名前があり、西岡常一氏も木を刻む道具で貢献されていることが記されていました。古式に則り復元しようとされたのでしょう。
復元修羅
携わった人の中に西岡常一氏の名も
東高野街道を挟んだ西には「道明寺」がありますので、立ち寄ってみました。いつも通り静かな境内ですが、門前に出来ている食堂に客が並んでします。最近出来た店ですが「健康に良い 玄米食」と云うのが売りで、中年の奥様が並んでいらっしゃる。発がん性と食品という意味では米でも特に玄米が土壌から無機ヒ素を多く吸収していて危険だとのこと(知っておきたい「癌講座」中川恵一著より)、この御夫人たちそのことを知ってか知らないでか・・・。かく言う私も最近まで、自分の癌の経過観察の帰り「健康玄米飯」なる物を食していましたが。
道明寺
ここから藤井寺市を通過して松原市の三宅にある屯倉神社まで8キロ程度、途中何度か訪ねたことのある場所の再見しながら長尾道を西へ進みましょう。
古室山古墳
赤面山古墳は高速の下に
やがて中央環状線を越えると、左手に「大海池」と池を利用したドライバーの打ちっ放し場が見えて来ます。ゴルフに凝っていた頃は、仕事終わりによく出掛けた場所です。その、池の横の道を挟んだ北にあるのが「屯倉神社」です。社伝は標識でどうぞ。先に訪れた道明寺天満宮と同じように菅原道真を祭神にしています。正面から見ると「天満宮」とありますが、元は三宅天満宮と称していたが、明治時代の頃より屯倉神社と称するようになったとあります。
大海池の鴨(付近に合鴨飼育場もあったのですが)
同ドライビングレンジ(人間の鴨が撃っているつもり)
村の宮さんにしては結構な羽振り・・・と正面の寄付銘版を拝見すると先の大海池ゴルフ関係が百万単位で並んでいます。溜め池が部落有財産のため、その収益を村の鎮守様にご寄進なさっているのでしょう。池が田畑の灌漑や収益そして仕事の場になっていますね。
御寄進の石碑(鴨になった人間の貢ぎ物か)
溜め池での水でコメ作り、池ではゴルフで収益と先祖が作られたみんなの財産が、今も富を生み続けているという正に遺産ですね。もりたさんのブログで訪れた屯倉神社、梅花に関しては「梅~ぐわいにあしらわれ」来年の課題になりましたが、菅原道真殿ご縁とか溜め池の歴史など新たな課題が得られました。おいおい紐解いてゆきます。
立派な構えの神社ですね
神社の謂われです
残された 遺産を生かす 子孫の智恵 <偐世界遺産>