河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

落慶法要

 年末ギリギリの落慶法要です。正式にこう呼んでも良いのか疑問点も残りますが、の、ようなものと言えば良いでしょうか。
 諸事情があって母屋を明け渡す事になりました。家財もすべて含むと読めるが、仏壇と祀り事については書き残さ無かったのか、指図した者が考慮しなかったのか引き取り手が不明でした。そこで、長男である愚僧が引き取る事になり準備にかかったのが今月初旬です。当初は小振りの仏壇に交換という方針でしたが、住職の最終ご意見で現存する仏壇を移動させてお祀りする事になりました。
 落慶法要

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 仏壇を移転すると云うことはその手の業者に云わせると「魂を抜く」法要、「魂を入れる」法要とに分かれているそうです。抜かれた魂はその間何処に行くかと思えば、僧侶は「災いから構えを固める」という意味を含むお経を唱えたと言っておられました。成る程、これで安心です。そして本日迎えた「魂を入れる」という儀式の間の徒然を記します。
 構えを固めるお念仏とか

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 発願したのは先月でした。この時は住職曰わく「買い換えて小型でも良いでしょう」との仰せで、真っ先に仏壇屋さんへ下見に行きました。今月のお参りいただいた住職再び曰わく「これだけの仏壇なんとか新しい場所へ移転すべし」と。永年御世話になっているお寺に背くわけにも行かないが、地上げを喰らっている仏壇の緊急移転となると大事です。
 床が抜けています

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 と言うのも私の住まいする自宅は、いずれ母屋に住むという心づもりで仏壇を置く場所を考慮していません。座敷風の部屋があるので此処に仏壇を置く場所を作ることになります。壁をぶち抜き床を剥がし電気工事を・・・となると大仕事です。先ずは大工さんを探さねばなりません。**ハウスさんに依頼するととんでもない見積もり。つまり、大手仕事では無い小回りのきく大工さんの仕事ですね。
 散髪屋さんは町のよろず屋・手配師のようなもの

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 知人の理髪店に斯様な人がおられないか尋ねると、何十年もお付き合いのある大工さんがいるという。何とかならないかとお頼みすると、今の仕事を手下に任せて取りかかってやろ云うので即依頼する。日程は年内と決めているので、後二十日ほどしか無い。今使っている場所に仏壇を押し込むのですから、現状の「物」を入れる倉庫内のロッカーの購入、そこで使っていたベッドの交換用ベッド(軽量・折り畳み)の購入もしなければならない。
 今月の日程表

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 加えて今月は股関節のMRI検査、口腔の内視鏡検査。愚妻の胃の内視鏡検査と通院が詰まっています。床や壁魂を抜いたり内視鏡を飲んだり、コロナの三密を躰と家とで行っているような超過密状態でした。毎日夜に今日の作業を振り返りミスっていないか、明日の予定を確認したりしていましたが、間違いもありました。その間にチビちゃん達にもうけようと斑鳩へ本日を含めて二度も苺を求め托鉢に走ったり。
 仏壇の移転 

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 仏壇の移転が一番気になりましたがやはりネックに。業者に云わせると今月いっぱい引越の依頼が引っ切りなしで、此方の都合の良い日と重ねることが出来ません。そこで、最終手段として一旦我が家の定位置横に運ぶまでを運搬業者に、最終設置は大工さんにとリレーして戴きました。全行程で十数メートルの移動なので全て大工さん等でとも思っていましたが、やはりこれは本職ならではの技です。その本職でも「運が悪かった」と大きさと重さに呟いておられました。人手で運ぶ最大の大きさとかで、これ以上だと機械が必要とか。

 落慶法要(再掲)

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 多くの人の手を煩わせました仏壇の移転でしたが、本日の法要の後お茶をいただきながらご住職に「納まるべき所に納まって良かった」とのお言葉に、関わっていただいた皆さんへの感謝と少しの満足感をいただきました。

 愚僧なき 後の始末は 愚息にと <偐山頭火