河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

晩柑雑感

 道端で拾った様なお話です。この時期よく話題にする「河内晩柑」ですが、我が家でよく食しているのは愛媛県宇和島近くの栽培農家から購入している「愛南ゴールド」という愛称で呼ばれるモノです。2007年に愛南町民の公募で決められた、この地で収穫される河内晩柑の名称です。
 子供の頭ほどある大きな実(800g超)

 愛南町は全国生産量の半数を占め、晩柑の古里とも云える熊本県より多いと言われています。他に高知県長崎県及び鹿児島県や和歌山県も産地に名を並べています。愛南ゴールドは3月から9月頃まで収穫出来ますが、5月上旬にミカンの花が咲く頃迄がジューシーで、その後果汁が少なくなり糖度も下がりますが、同時に酸度も下がり冷やして食べると爽やかで「和製グレープフルーツ」と呼ばれるところです。
 ジューシーな果肉

 この子供の頭大の果実を食べる方法はグレープフルーツと違い、蜜柑の様に実を剥いて食べます。じゅうのうと呼ばれる小袋を引き裂いて、果肉を皿に並べて冷蔵庫で冷やします。もっとも、果実も冷蔵庫の野菜庫で保管しております。長期保存する場合はラップで一つひとつ包み保管します。
 じゅうのうこの様に剥きます(赤矢印が刃です)

 この晩柑を食べるに持って来いの装備が「ムッキーちゃん」です。果実の片側を落とし、縦に筋目を入れてる皮むき器に。更に優れたところはじゅうのうに切り口を付けて剥きやすきしてくれます。非常によく出来た小道具で、大きなじゅうのうに切り口という発想の転換商品です。

 ムッキーちゃんと河内晩柑

 宇和島出身のご近所のIさんに春に頂いた河内晩柑、知人の生産農家では今月末までで出荷が終わる・・・と云うことで一口乗ったモノです。我が家を経由して摂州そして勢州へと、旅は続きます。運賃の方が高く付くようですが、着払いでないので子どもや孫達には好評です。