河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

茗荷とモロヘイヤの収穫

 茗荷の初収穫をしました。通常でしたら梅雨明けという時期なのですが、先の葡萄の例に漏れず茗荷畑を下見しましたら一部は収穫期でした。取りあえず一回目と云うことで少し収穫しました。保存するほどのモノでも無いので、ご近所にもお裾分けしましょう。大昔のご婦人宅が多く、多少の惚けは茗荷のせいに出来るよ・・・とも付け加えておきました。
 茗荷の初収穫

 我が家にも均等に分けたので、愚妻曰く冷やし素麺二回分程度だと云う、次の収穫時にもお分けしたら丁度良い配達間隔かと思います。受け売りですが・・・ ミョウガは本州から沖縄まで自生する多年草で、ショウガの仲間です。生姜などと共に花も茎も香味野菜として日本では古くから親しまれていますが、食用に栽培しているのは日本だけで、日本でしか食べられない野菜のひとつです・・・とのこと。さすがの中国人も食わないようです。
 茗荷畑

 この茗荷は愚僧が務めていた頃の同僚で、榛原から通勤していたO女が「山で引き抜いてきたから庭に植えると良い」と頂いたモノ。大凡25年以上庭の片隅で毎年楽しませて頂いています。O女には感謝です。写真に見える手前部分は「砂場」で我が家の愚女と愚息がガキの頃遊んでいた場所です。今ではそれぞれの子どもが遊んでいます。何のことも無い砂場ですが、子どもやその子どもが遊んでいたことを重ね合わせると我が家の「歴史」になります。 
 モロヘイヤも成長

 茗荷は物忘れの元と言われます。お釈迦様の弟子である周利槃特(しゅりはんどく)は、物忘れをする名人で、自分の名前も覚えられない人であった。その槃特が亡くなり、墓から生えたのが茗荷であったから、茗荷を食べると物忘れをすると言う俗説が生まれた。と云うことから「茗荷の宿」と云う昔話や落語も誕生しました。 
 写真のモロヘイヤも同じ場所で育てています。クレオパトラ女王の好物だったという伝説から美貌と若さの元とも云われています。さて、それでは両方一度に食べると若さか物忘れか、答えは明日には判明するでしょう。

 素麺に 茗荷を添える 夏の昼                 <素麺山頭火

 モロヘイヤ 喰っては惚けを 癒やすかな  <惚け山頭火