河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

墓参り

 月初の墓参りが本日になってしまいました。何時ものように槇を求めて墓園に、確か先月の月初以来ですが、そのとき供えた高野槙はしっかりとした緑を保っていました。弘法大師空海が生花の代わりに高野槙の枝葉を供花したとあることで、仏前に供えることが多いとか。菊などの花も良いのでしょうが、花びらや葉が化石の様に墓石にへばりついているのを見ると、愚僧はもの悲しくなり槇を供えます。墓園では圧倒的に少数派です。
 寺の門前掲示

 帰り道にある常照寺の門前の掲示板は副住職の手になるもの。今月は毎日新聞からヒントを得たとある「友達」について。「独生独死(どくしょうどくし)独去独来(どっこどくらい)」(仏説無量寿経)から、全て一人だが唯一の友人は「自ら」では無いかという作家高橋源一郎の言葉を紹介している。確かに棺桶に入るまで何時も寄り添っていてくれるのは「自ら」でしょう。
 この所友人が次々と亡くなる(先月も)が、一緒に逝くわけにはいかない。<合掌>