河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

秋茗荷収穫 物忘れ通説が崩壊か

 茗荷と言えば落語「茗荷の宿」に代表される。物忘れの原因植物のように言われています。さて、本当に茗荷を食べると物忘れするのでしょうか。元々は印度の釈迦とその弟子との心温まる逸話があって、その肝心な所が抜けて日本に伝わったようです。

 茗荷の宿 客に喰わせたら宿賃を沢山貰える・・・

f:id:gourmet_j:20210906103724p:plain

 「インドに生まれた周利槃特はお釈迦様に弟子入りをしましたが、お釈迦様の教えをしっかり理解する兄とは違い自分の名前を覚えることもできませんでした。それでもお釈迦様の教え通り自分にできる掃除を徹底して行い、悟りを開いて聖者の位につくことができたのです。」その 周利槃特が亡くなった後、お墓に見知らぬ華が育っていたそうで、自分の名を荷って生きたというところから茗荷と名付けられたそうです。このように物覚えの悪い周利槃特のお墓に生えた草だから、茗荷を食べると物忘れがひどくなると言われるようになりました。これは一例で諸説あるようです。

 庭で収穫の秋茗荷 これで忘れ事は心配なし

f:id:gourmet_j:20210906103838j:plain

 逆に今では茗荷に含まれる物質αピネンが、気持ちをリラックスさせ脳機能を活発化するとも言われ、今まで物忘れと虐げられていた立ち位置が逆になっています。健胃効果もあるようで、各種サプリメントとして販売されているようですが、一番は生食と言われています。

 もの忘れ 思い出させる 秋茗荷  <偐山頭火