河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

御所柿に巡り会えた

 縁は異なものと云います。特に男女の仲で使われる、何の縁でどう巡り合わせられるか分からないという意味だそうだ。昨日は男女間ではないが「柿」にまつわる同じような経験をしました。
 我が師と慕う智麻呂氏のお墓参りに羽曳野市はびきの中央霊園へ。良いお天気なのでこんな日こそと、本年最後の墓参りとしました。
 この山の頂上付近にお墓があります

 他人(家)のお墓には花も(線香)も持参しない主義に則り、多少のお掃除を行い手を合わせる。ここ暫く何方も参られた様子はないようです。共同墓地故主たる墓守がおられないので、関係が希薄になるのかなと思いつつ「水」のみ手向ける。
 小阪教会の共同墓地

 レストハウスで昼食のおにぎりをほおばり、墓地の管理棟へ向かう。昨日は黄砂がひどく遠望が効かない。少しはましかと高みを目指すも周りを取り巻く景色は薄曇り。諦めて付近を散策すると古墳らしきものがある。鉢伏山西峰古墳と云うらしく、7世紀に作られた古墳時代後期の墳墓らしい。
 石室が保存されている

 今から1300年前に作られた、身分の高い人物の墓だ・・・と説明板にあります。詳しくはリンクをお読みください。
 説明板

 現在から1000年後の歴史学者は「2300年前の古墳の上に1000年前の集団墓地がある」と論文に記するのだろうかと想像すると面白い。もっとも、今から千年後なんて存在するかどうかも分かりませんが。
 御所柿 札は銘柄らしい

 表題の御所柿はこの後、竹内街道を越えて山麓バイパス沿いの通称「道の駅」で発見しました。愚僧に言わせると発見に等しいものです。御所出身のあるご婦人から何十年間も「御所柿は美味い」と言い聞かされていましたが、ごちそうになった事が無い幻の柿だったのです。(おねだりか?)四角いエラの張った顔のような形で、売店の従業員もあまり綺麗な柿はありません・・・と云うが中でも比較的ベッピンな一箱を購入しました。
 高天彦神社参道

 最後に高天原と橋本院へ。高天彦神社参道の杉並木の間に植えられているモミジの紅葉は最高です。閑とした空気に稲光のような勢いは誠に壮麗でした。奥の橋本院まで往復しましたが、車幅と同じ程度の道に今更ながら驚きました。

 橋本院から金剛山方向を望む

  橋本院から見上げる金剛葛城の山々は、高圧鉄塔や電線など無く見事な上品な山でした。
 御所柿に 出会えたるも 何の縁 <偐山頭火
 静かな山 麓に燃える 紅葉かな <偐山頭火