河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

伊予松山「道後温泉本館」

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 山頭火終焉の地伊予道後温泉を訪ねた。
 昭和15年10月10日松山城の北にある御幸寺に庵を結んでいた山頭火は、傍らで句会を開いていた同人の集まりの最中「コロリ往生」を遂げたという58歳。

 来月58歳を迎えようとする私にとって、機会を得てこの度道後温泉に行くことが出来たのも、彼との何かの縁があったのかも知れない。
 
 古には、聖徳太子、下がってくれば松尾芭蕉正岡子規夏目漱石昭和天皇と歴史上の有名人が数多訪れるのが、やはり湯の良い証拠か。明治27年創建の道後温泉本館には、かれらの垢が何処かにへばりついているのかも知れぬ。と、考えるとここ本館に入湯することで、彼ら全てと肌と肌の付き合いをしたことにもなる。

 1500円を支払えば、三階の個室に案内され、浴衣とタオルが配られる。着替えがすむと2階の「霊の湯」に案内される、気が向けば一階の「神の湯」を利用するのも勝手だ。湯上がりには、湯茶と坊ちゃん団子というあっさり味の団子が振る舞われる。

 昼寝するも良し、冷めたらまた湯につかるも良し・・・80分間は自由に過ごせる。3階の「坊ちゃんの間」や皇室専用の居室や風呂の見学も出来る。しかし、自分が利用できぬ風呂など見ても詮無いこと故お断りした。

 写真:本館全景:3階個室:坊ちゃんの間:霊の湯

 道後温泉本館にて
 ○湯につかりコロリ往生一草庵
 ○湯釜には古人のDNA