河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

旅の途中で「湯波半」

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 私にとって京都といえば、まずイノダコーヒーと湯波半が浮かびます。イノダは超がつく有名喫茶店、「京都の朝はイノダから・・・」といわれるお店です。6時開店、6時半から注文開始ですが、6時には既に町衆らしい旦那さん方が大きな丸テーブルを取り囲んでおられます。最近は観光雑誌を持った若い女性が多く目立ちます。

 一方、湯波半は 享保元年創業といいますから、二九三年間にわたって湯波を引き上げておられる老舗です。ここはひょんな事からご主人の浅野さんと親しくなり、長らく行かないとどうしてた?と心配される程の仲です。人なつっこいご主人ですから、こんな人は幾らもおられるでしょうが。

 堺町通のイノダのモーニングサービスで朝食をとったのち、再び御池通へ出て麩屋町通りを北に上がるとすぐ左に簡素な湯波半のお店があります。目印の暖簾を分け入ると、豆乳を温めて引き上げる大きな鍋と、石臼が目立ちます。水は創業時から地下水を使い続けているというが、やはり豆腐や湯波は水が命だろう。ペットボトルに汲んで帰るときもあります。

 さて、湯波は一番最初に引き上げるのが「くみ上げ湯波」と「おつくり」、これは非常に美味です。以下順に鍋用等に用途が変わるが、一番最後に残った濃厚な湯波を乾燥させたのを「甘湯波」と言います。私は常々この甘湯波を大量に買って帰ります。この日も、残量全て買って帰りました。主な用途は素揚げして塩を振りますと、ビールの友として最高です。他に鍋物等に入れるも良しです。イノダと湯波半のコースで家に帰ると昼前には着きます、少し贅沢な気分になれます。

 写真:石臼、引き上げ場風景、くみ上げ湯波、甘湯波の素揚げ