河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

お湯休め「湯波半の場合」

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 昨日の京都老舗巡りについて、コメント欄で少し書きましたが、湯波半に絞ってもう少し説明いたしましょう。湯波半は麩屋町御池上、と言う番地に暖簾を下げておられます。写真で見て頂くと構えからは、何のお店かさっぱり解りませんね。

 この地で、290年間湯葉のみを作り続けて来られました。機械化するわけでもなく、店舗を増やすわけでもなく、ただただ毎日早朝から豆を絞り、煮て一枚いちまいすくっては乾かす。これを江戸時代から繰り返されています。

 写真で紹介する商品は、「さしみ湯葉」といいます。上部の上澄みから少量とれる最高の湯葉です。順番にくみ上げ、すくい上げそして鍋の底に貯まったのが「甘湯葉」という濃度の濃い湯葉。これは乾燥されていて保管が効くので大量に買って帰り、素揚げにしたり、吸い物に加えたりして頂きます。

 湯波半に限らず、赤尾屋にしても山田松香木店にしても共通しているのは、変わらないこと。近年のバブルでも色々誘いはあったことでしょうが、自分の足場を崩さないことが受け継いだものを次代に伝える一番の「技」とでも言うのでしょうか。(偉そうにすみません)

 写真:湯波半暖簾、豆絞り、釜場、御当主、さしみ湯葉、甘湯葉(写真は撮影年次がそれぞれ違います)

 京老舗
 変わらない伝えるためには変われない