河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

錦繍の都大路と釜風呂

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

 紅葉たけなわの都大路を駆け上り岩倉の「実相院」へ。ここは床紅葉という、庭の紅葉が磨き上げられた床に写るというのが妙と人気があります。ただし、撮影は禁止とか。枯山水と紅葉の組み合わせも素晴らしい。報道等で取り上げられているので、山門には続々と観光客が集まってきます。

 ということで、少し落ち着きを求めて付近を散策することに。ここには岩倉具視が五年間幽棲した旧宅が史跡指定を受けているものがあります。しかし、この日は休館日であり塀越しに参観する。車窓観光はよく聞きますが、塀越し観光はあまり見聞きしませんな。他に写真のように、見事な風景が点在しております。

 さて、昼食の時間まで暫しありますので、修学院離宮を目指すことにしました。ここは事前許可が要るので観光は無理ですが、雰囲気の端くれでも楽しもうというものです。京都では一番の借景庭園で、借りるべき背景をも宮内庁が押さえているようで、永遠に見事な庭が楽しめる所です。

 予約してあった時間よりは少し早いのですが、「山端平八茶屋」に向かいます。ここは、若狭との連絡道路「鯖街道」の京の入り口にあたります。平安初期に始まるという店の歴史には、岩倉具視頼山陽の名も現れます。我々は、「釜風呂」も予約してあったのですが、早く着きすぎたかと心配するまでもなく、快く受け入れてくれました。風呂の入り口から、中を想像してみてください。風呂場の床には鯉が泳ぎます。

 食事は大広間ですが、高野川を見下ろす見晴らしのいい床で膳を戴きます。ここは、名物の麦とろ定食です。麦ご飯に、どうしてこんな味になるのか不思議なとろろ汁をかけていただきます。勿論、煮物や焼き魚など十品ほどついており充分満腹になります。食事の後は、暫し店の庭など散策して、都大路を下ることとしました。

 写真:実相院山門、実相院付近、岩倉具視幽棲宅、修学院離宮、平八茶屋騎牛門、釜風呂、床