当ブログの玄関に掲げてあります「蓋となり踏みつけられても山頭火」を作るきっかけとなった、山口湯田温泉の下水道マンホールの蓋です。
ほかにも数種類あるのかもしれませんが、記録したのはこの二枚です。下水というイメージ、踏みつけるということから、私の気持ちを表したのが駄句です。
「しぐれへ三日月へ酒買いに行く」
「酔うてこほろぎと寝てゐたよ」
上は、知人が来て慌てて酒を買いに行ったその時の様子、小郡の其中庵時代でしょうか。下は、九州を彷徨っていて、阿蘇の大観峰付近での作だそうです。
町おこしという意図か、または郷土の名物や風景をマンホールに表現するのは、つい無機質な都市の道具にデザイン性を持たせようとここ数十年流行ってきていますが、個人の文学作品を踏みつけるという結果に関しては、このデザインはあまり感心しませんでした。皆さんのご意見もたまわりたいと思います。
写真:山口湯田温泉市街地にて