河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

大和安堵町「富本憲吉記念館」

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 斑鳩町のやや南に富本憲吉記念館がある。近代陶芸の第一人者として名高い憲吉の生家を修復し彼の作品の展示と後進の育成を目指して昭和49年に開設された。往時の旧家としての風格だだよう立派な家であります。

 明治19年に冨本家の長男として生誕、東京美術学校卒業後各地を遊学して技術を研鑽後、大正2年に自宅に楽焼窯を開設、後東京に移り帝国美術大学教授に就任し、東京美術学校教授等を歴任する。第1回重要無形文化財技術保持者、文化勲章を受章。昭和38年京都市美術大学長在任中に逝去。

 簡単に略歴を語れるが真に彼を見るのは作品に触れることが一番かと思う。特に大和時代の作品が、この地の自然を作品に焼き付け、その後の作風にも引き継がれているのが見て取れます。

 四方を掘りに囲まれ、一部土塁のある家屋は度々暴れる大和川の存在を感じさせる。「大和川急雨」という作品もあることからも、大和平野という土地が彼を育んだのかも知れません。未草の生え茂る土塁、ススキが秋の日差しを受ける庭、大和の静かな時間を身に受けることが出来る。

 写真:入口、展示棟、庭の石像、記念絵はがき
 住所:生駒郡安堵町東安堵1442番地
 電話:0743-57-3300
 休館:月曜火曜
 交通:JR法隆寺駅よりバス、西名阪高法隆寺IC1キロ

 憲吉記念館にて
 ○窯で焼く大和の土と風ひかり