河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

播州姫路「塩田温泉 上山旅館」

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 姫路の奥座敷という表現で紹介されることが多い塩田温泉です。鉄筋数階建ての近代的なホテルに人々の眉目が向きがちだが、その近代的なホテルの足下に、「木のぬくもり、緑の香り、心の保養は自然の中で、身体の保養は温泉で」を信念に、過剰なサービスを排した上に心のこもった「宿」が上山旅館です。

 そのコピー通りの「温泉の原石」のような上山旅館ですが、何せ設備は古い、しかしその建物を大切に使いこなし、改修の必要と思われる所は手抜きせず手を加えられているのがよく分かります。そして清潔だ。

 源泉に一番近いのが元々舞台であった所に設えられた露天風呂。本館からのアプローチは枯れ葉と云えども紅葉の絨毯を敷き詰めた、歌舞伎の渡り廊下のようです。自然という観客の中を、浴衣と手ぬぐいを下げた「河内屋」が見得を切って入浴です。

 付近には野禽の糞が落ちているという、自然の中の大舞台が露天風呂ですからたまりません。館内にも風呂がひかれています、どちらも楽しんだがやはり露天が一番。

 食事時お女中さんとあれこれ喋ったついでに、温泉成分からすると「お粥や、湯豆腐に良いよね・・・」とアドバイスしたつもりが、朝は朝粥に、夕餉には今しばらくしますと湯豆腐が参りますと・・・。一本取られてしまいました。勿論源泉をもらって帰り、粥や湯豆腐を楽しみました。

 写真:正面玄関と建物、露天への渡り廊下、露天風呂二点

 塩田温泉にて
 ○人の命 育むしおた 泉湧く(偐山頭火

 路程:中国道福崎より20分。JR姫路からバス35分、