なんとも思わせぶりな川と称した夢前川ほとりの塩田温泉「上山旅館」から紹介します。旅の流れからすると、与位温泉から龍野城址を廻って塩田ですから逆になるが、リクエストがあると順番なんてすぐに変えるという柔軟というかいい加減というか・・。
さて、塩田温泉には大きなバスが横付けするホテルもあるが、私の選択では上山旅館以外には考えられません。明治期からヘルスセンターとして機能していたと言うが、近隣からの利用のみならず遠く四国からも来客があったという。老舗故、古くからの建物に、時代と共に追加されてきているため、建物間に段差があるが、上手く処理されている。
風呂は館内にもあるが、自ら野天と称される露天風呂が一番です。野猿や鹿が出てきそうな風景ですが、未だ出会ったことが無いのが惜しい。男女別そして家族風呂がある。家族風呂にこだわる方は別だが、大きな野天風呂がベストチョイス。泉質は、炭酸重曹弱食塩泉入ってよし、飲んでよし。
料理は、山中という立地にもかかわらず山海の幸がそろう、板長の苦労に感謝して頂く。添えの壷坂酒造なる美酒がすすみます。女将さんとの雑談でご出身が奈良吉野とお聞きしましたが、この壷坂酒造は奈良の壷坂寺とは縁が無いとのことでした。もっとも、壷坂には壷坂酒造どころか酒造メーカーも耳にしたことは無い。朝食に出される、温泉粥は絶品です。
