河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

極月MTB行「斑鳩から般若寺、帯解寺等々」

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 本年最後になるであろう、MTB行を自転車仇と行ってきました。温泉無し、思想無し、目的無しの「寅さん」風のMTB行ですが、お読みになっていただくとこれまでボード上で話題になっていた、ポイントを写真でおさらいすという結果になっているようでもあります。
 では、いざ出発です。

 法輪寺前の駐車場に車を止めて、仇のMTBを組み立てます。私のMTBは原型で車に積み込んでいますので、ボルトのまし締め程度で準備は終了。法輪寺から、富雄川、秋篠川を目指して田舎道を走ります。途中大和郡山では金魚畑のあぜ道も走ります。ここで、何故川かと云いますと、河川は緩やかな傾斜ですので、川をたどると一番楽に目的地に行くことが出来ます。

 奈良の中心部に入って最初に向かったのが、法華寺です。聖武天皇の后である光明皇后国分尼寺として建立されたもので、国分尼寺の頂点に位置しています。次は、不退寺、別名業平寺とも云われていますが、寺歴等はネットでお調べください。そして、様々なルート上の困難を乗り越えてやって来たのが、般若寺と植村牧場です。

 般若寺はある意味では奈良のがっかり寺の一つです。何ががっかりかというと、皆さんポスターにつられて来られるのですが、そのポスターの写真の風景以外何もないというのが、その理由です。主役はコスモスと石塔です。この時期コスモスがないので、受付で伺うと「スイセンです」と仰っていました。

 この寺の向かいにあるのが「植村牧場」。市内唯一で30頭ほど飼育していて、宅配をいまだにかたくなに行われています。飼育には知的障害者が主役となって頑張っておられます。牧場内の併設レストランで「牛乳カレー」で昼食です。これが意外に旨かった、お勧めです。

 次は、植村牧場の裏手に当たる所にある「少年刑務所」です。煉瓦造りの建物は、ものがもので無ければ、観光名所にされていることでしょう。さて、市内への坂を駆け下ると左に「転害門」が見えてきます。東大寺最古の門から山内へ入ります。観光客のいない奈良の鹿は手持ち無沙汰な様子。最近出来た東大寺ミュージアムへ入り込む鹿もいました、その後どうされたは未確認です。

 奈良公園から奈良ホテル、そして白毫寺の横をすり抜けて、山辺の道を南下します。金剛山から葛城山二上山そして生駒山系とそれに重なる矢田丘陵のシルエットは素晴らしい水墨画の世界です。若輩者の写真では無理ですので、眼で愛でるだけに。

 暫くすると、帯解寺の案内標識です。この辺りで西へ進路を取らないと車に戻れません。文徳天皇が祈願して后に清和天皇が生まれたという帯解寺はいまだに皇室とも関係が深く、安産の祈願に訪れる人も多い。更に西へ進むと大和郡山市内です。城下町ですが、安定期に作られたのか街路は見通しが良くて車のスピードが速い、我々には不向きな道路です。

 出来るだけあぜ道を探しつつ、四方山話をしていると見慣れた三重のお塔、法起寺です。コスモスのシーズンに紹介した風景と変わり、秋色が濃くなってきました。この時期の斑鳩もまた良しですね。ここから数百メートルで車が待つ法輪寺。MTB行装束を解いて、水分を補給して更に西へ家路としました。
 40数キロの寅さんのような、風の向くままのMTB行にお付き合いくださり感謝。

 写真:法華寺、不退寺、般若寺と植村牧場、ハートマークの牛、転害門、東大寺ミュージアム、鹿に注意、帯解寺、法輪寺

 少年刑務所にて
 ○囚われの 子ども訪ねて 母向かう