河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

お湯休め「Gさん夫妻と大和路に遊ぶ」

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 昨年の東の旅の折に大変なお世話になったGさん夫妻が奈良に来られ、ご一緒に大和路を遊びました。パソコン通信の世界で知り合い、以来20年以上にわたって折りにつけ接点があるGさんが奥様孝行(?)でお水取り見物をメインに奈良行とされるのを聞きつけ、押しつけ案内係を買って出たものです。

 昨日、市内のホテルのロビーでピックアップ、法華寺(車窓)、平城宮跡(車窓)と西の京へ。唐招提寺薬師寺は実際に参観して頂きました。鑑真和尚さんが居られないとのことで、少々残念ですがお歳ですので休みやすみとお出ましになっているのでしょう。

 ここから一走り、明日香村へ入るころには西に雲が怪しい。村内の古民家を利用した食堂(萩王)でランチ。東京では有名と言うが、ちと味が濃いのに閉口する。客人にも悪いが諦めてもらうしかない。と、するうちに白いものが降り出します。食後、明日香散策に出立、手始めは飛鳥坐神社。降雪で車窓としましたが出来たら参観して欲しかった。社を迂回して坂をあがると大原の里。飛鳥浄御原宮(板葺宮)にいる天武天皇が、1キロほど先の大原にいる妻藤原夫人に贈った「我が里に大雪降れり大原の古りにし里に振らまくは後」と歌われている場所です。実際に雪が降るシーンに出会して作者の意図が深く理解できました。

 後、石舞台、伝板葺宮跡、酒船石遺跡では散策を楽しめましたが、飛鳥大仏辺りで再び降雪。この辺で明日香を出て斑鳩へと急ぎます。法隆寺は見物できたが、中宮寺は「時間です」と数人の観光客の前で門扉を閉められ、悪印象が残ってしまう後味の悪さ。さて、気分を取り直して河内へと走り、夜の部とします。ここからは、同じ仲間の開業医も業務終了に合わせて参加頂き遠来の友との宴が夜更けまで続きました。Gさんご夫妻、今頃は江戸への電車の人となっておられるはずです。弾丸奈良観光にお疲れになって、夢枕でしょうか。

 写真:板葺宮から甘樫丘遠景とGさん、伝板葺宮にて歌碑 采女(うねめ)の袖吹きかえす明日香風(あすかかぜ)都を遠みいたづらに吹く 志貴皇子 巻一(五十一)