先日MTB行を敵としてきました。通称山麓バイパスと言われる、二上山から葛城、金剛山麓を経て五条に至るアップダウンの激しいコースです。沿道には、表題に記しました名刹や古社が建ち並んでおります。このコースが初めてという敵は「信州に似た雰囲気や」と喜んでくれました。
さて、車を奈良県の馬見丘陵公園に置きます。まず手始めは、葛城市相撲会館までウオームアップ。ここは、日本書紀によると相撲発祥の地だそうで、垂仁天皇が当麻蹴速と野見宿禰と闘わせたのがこの地とのことです。実物大の土俵があったりして、雰囲気が楽しめます。
次に向かったのが、九品寺(くほんじ)と言う浄土宗のお寺です。葛城山を背景にしたお寺は、見上げるという設え。山内には石仏が点在していて、自ずと厳粛な気分になります。桜の時期には名所となり得るでしょうが、いかんせんバスが入らないのが良いところでもあり欠点でもあり。我々には良いところですが。
さらに山麓バイパスを南に進むと葛城一言主神社(かつらぎひとことぬしじんじゃ)。なんでも、願い事を一言のみ叶えてくれるというが、一言で言い尽くせないので何も願わずに。この神社にある銀杏の巨木が、樹木医によって治療中でありました。樹木の治療という珍しい場面に立ち会うことが出来ました。写真では、治療前(昨年12月)と今回取材した治療中を掲載します。
本日の最終目的地へは、バイパスをさらに上らねばなりません。アップダウンの繰り返しがあれば、多少は息継ぎが出来るのですが、このシーンでは最後まで登りであごが出ます。高鴨神社へは多少の下りのサービス、頬を金剛山からの爽やかな風が撫でてくれます。この地が風の森と呼ばれるゆえんです。この高鴨神社は、京都の賀茂神社(上賀茂神社・下鴨神社)を始めとする全国のカモ(鴨・賀茂・加茂)神社の総本社です。訪問時は今月下旬からのサクラソウの展示準備に忙しくされていた。
MTB敵のGPSデータです。
走行距離46.48km、走行時間3時間17分05秒、平均時速14.1km、総時間5時間29分29秒、標高最少30m、最大318mでした。
写真:九品寺、一言主神社銀杏の治療前(昨年12月取材)と治療中(4月24日取材)、風の杜(背景が金剛山です)
山麓バイパスにて
○癒えなくば一言も聞けぬ大銀杏
○踏いでも踏いでも青い空