近年見かけなくなったお仕事の一つに「研屋」さん。包丁やはさみ等の刃物を研ぎ直して切れ味鋭くしてくれる職業です。地域の公設市場や、市場につながる商店街の端にでもお店があったり、時には流しの叔父さんが声をかけられては、軒先で研がれていました。
自転車散歩していて、写真の幟を時に見かけますので、声をかけると曜日を決めて営業をしているという。我が家にある刃物のうち包丁と、植木鋏が鈍くなってきたので、次週お願いしますと伝えておいた。
包丁は、友人のK君がA紙の堺支局長をなさっている時に、堺の刃物が良いんやで・・・とお誘いを受けて求めた物。菜切りは寿命が尽きて廃棄しましたが、出刃包丁は惜しくて保存していた物です。
元通りとは行きませんが、かなり切れ味がよくなった。植木鋏も早速気になっていた隣家との間にある枇杷の枝を打ちましたが、気分爽快になる切れ味です。このおっちゃん、毎週水曜日の午後、我が家の近くの公園前で営業しているとの事です。
写真:営業風景、出刃包丁(研ぎ前・後)
消えた風物
金魚売り ゴミ箱塗りに 托鉢僧 偐山頭火