今回の旅で感じたことを綴ります。この旅で一番感じたのは、自然と人間の接点の摺り合わせです。どういうことかと申しますと、一番分かりやすいのは利用したホテル。国定公園内に立地しています。湖周道路の湖側、松林の中に建設されています。このような立地は今の時点で確認申請を出しても、行政も困るだろうし、自然保護を声高に謳う人々の反対で認められないでしょう。
古い時代、地元出身資本であります「セイブ」ならでは建設できたのでしょう。しかし、このぎりぎりの処であるボーラーライン上のホテルからの眺めは最高に美しいです。今のままで、景観の中に収まり浮き上がらずにそーと営業していただきたいと思います。
一方今回初めて訪れた在原地区は、ご紹介したとおりこの世離れした茅葺きの農家が点在、段々畑も美しい自然の宝石箱のような地域です。写真で紹介しています、地域紹介看板の左隅に「お願い」が記されていますが本心だと思います。
しかし、ここに住まわれている人も経済の中で生きておられます。米作りも経済なら余った蕎麦を打って食べさせるの経済でしょう。どのあたりでバランスをとるかが、地域のコンセンサス作りが大切でしょう。一つ安心してみていられるのは、バスが入る道路が無いこと。バスでも入ると観光業者に食い尽くされてしまう恐れは大いにあります。
写真:松林の中のホテル客室棟、2階フロアーからの海津大崎、在原の民家、案内看板、蕎麦屋さん
旅で感じたこと
人が入る ぎりぎりの線 身を律して 慎み持てば 永久に栄えん <偐緑豆>