河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

日高町「海の里 みちしおの湯」

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 さて、有間皇子の白日夢から覚めて次なる目的地をナビでセットします。電話番号と利用する道路(高速否一般道)を入力すると、自動的に導いてくれるナビは素晴らしい。が、時として車の幅まで考慮せずに指示するので、糞詰まりになることもある。今回の目的地は、表題のみちしおの湯という公設の温浴施設、難なく行けた。

 県の補助事業で平成5年からボーリングに着手、8年に26度のカルシュウム塩泉が湧出。地元で獲れるクエを使った料理なども提供できる食堂屋と温浴屋を併設した施設を設けている。方杭地区の煙樹(えんじゅ)海岸県立公園と呼ぶ入り江に面して、海岸より少し高く建設されているため、眺望は素晴らしい。

 泉質故に、冷めにくく何時までも体の芯からホカホカする。塩泉の良い所だが、湯上がりのシャワーは丁寧にする必要がある。晴れた条件の良い日には遠く四国までも見通せると言うが、タイマー替わりに外海を航海する大きな船が目の前を横切るのを数回見送ると、充分温まってくる。

 安政南海地震による津波和歌山県を襲った際、濱口梧陵が丘の上の稲わらに火をつけ、逃げ遅れた人々に暗がりの中で目印にしたという古事を伝える「稲むらの火の館」も道中にあった。関心のある方には良い見学コースだろう。

 写真:全景、玄関、前海の眺め(浴室も同様の眺め)

 データ
 〒649-1225 和歌山県日高郡日高町大字方杭100番地 0738-64-2626 火曜休