河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

奥の横道一筆書きの旅「最上屋旅館を起点に震災地を訪れる」

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 宮城県白石市の外れにある「鎌先温泉」では最上屋旅館を利用した。往時の湯治旅館の雰囲気を色濃く残した旅館だが、今は朝市という行商は来ないという。湯治客は近くのコンビニかスーパーで買い出し、保存のきく物は持参するという。

 私は勿論食事付きを選んだが、二日目は前日との差がよく分からない・・という料理だったので、自炊以外は連泊を想定していないと思われます。温泉は、薬湯という触れ込みで期待したが、濃度は私の経験の範囲内では普通。しかし、長期湯治客はこの程度で良いのだろう。

 さて、この最上屋を起点に先ず向かったのが亘理町。鳥の海という湾に漁港があった場所ですが。写真の通り、仕上げの悪い宅地造成地の様な風景に腰が砕ける。ちなみにナビで現在地を表示させて見ると、郵便局舎があった場所には何も無い。

 すべて内陸向きの枝だけが残った松の木、耐震性が強かったため立ち残った町営温泉施設が廃墟のように見える。他の地域も見学しようと思っていたが、亘理町だけですべてを見たような気がして、現場を離れることとした。

 写真:最上屋旅館、同風呂、ナビと現場、一方向きの松、温浴施設、同施設前の碑

 亘理町にて
 生き抜いた 言葉失う 被災松  <偐山頭火