河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

播州「塩田温泉」

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 塩田温泉には、他にも塩田を名乗っていたところも数軒あったようだが、源泉は上山旅館のみにあり、他は淘汰されてきた。沸き出でると言っても、際限なくあるわけではないので、当然の結果でしょう。

 さて、塩田温泉の名の由来は写真のパンフレットでおわかりのように、塩気が多い温泉の沸き出でる田んぼ。農地としてはあまり良い評価が下されない田も利用次第では、有益なものとなります。人の使い方に似ていますな。

 温泉は館内に何カ所かありますが、一番良いと思うのは自らも「野天」と名乗る風呂です。手入れされた木立が茂る斜面地に温泉があって、時期によってはサルが挨拶に来ると言いますが、野趣満点です。桜の花びらが湯おけに浮かんでいる、桜茶ならぬ桜風呂です。風流ですな。

 旅館のお楽しみは食事とも言いますが、上山旅館では朝食時の「温泉粥」と温泉を水代わりに使った「紙鍋」が逸品。粥はとろりと粘っこくて、ほのかな塩味が。紙鍋の野菜は下ごしらえをしたかのように白菜の芯も柔からです。自然の恵みを最大に利用なさっている。

 写真:野天風呂への通路、野天風呂二点、看板、温泉粥しおり

 上山旅館にて
 ○野につかりさくら舞い散る塩田の湯