三朝温泉ではここ木屋旅館しか泊まったことがありません。歳をとると保守的というか、変化球に弱くなりますので安心な方向に振れがちです。また、経営方針というか主人のお考えが私の考えに近い、と感じるのもその理由かもしれません。また、本家山頭火への支援を、大女将のお父様河本緑石がなさっていたという事実も近しさを感じます。
今回利用したお部屋は「桜」という部屋で初めてでありました。トラの妹と同じ名前です。しかし厨房が真下にあって、木質ゆえ少し音には悩まされた。次回からは遠慮しようと思う。もっとも、その真下当たりに源泉があるので、もしもラドンが生きた状態で数メートルも上がってこれるなら、寝ているだけでラドン泉に入れることになる。思案の為所か。
館内の源泉を楽しんだら、三朝の元祖と言える「株湯」へ拝湯だ。以前の株湯に比べたら、なんと綺麗になったことでしょう。おまけに駐車場も完備。株湯では、レンタサイクルで来たと見える女学生の叫声がうるさくもあり心地よくもある。温泉街の外れと行っても、小さい町なのでお勧めです。木屋旅館の前には、足湯と飲泉場(薬師の湯)があります。
大女将のご趣味が「藍染」とかで、旅館名にも藍染を謳っておられた。それらの作品を集めた展示コーナーが館内に有ります。また向かいの木屋旅館が経営する喫茶店「茶房 木々」では、展示販売もしておられます。さて、出立の朝ご主人には、ふるさと納税の関係書類と税金をお預けした。役場が業務を始めるまでには今少し時間があるようだし、よそ者が御免と言っても手続き開始までに時間がかかると思いお世話願ったが、快くお受け頂いた。
写真:木屋旅館手堀薬師の湯、同天井空気抜き、館内展示場、株湯全景