河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

美作・伯耆「湯原温泉から関金温泉へ」

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 湯郷を出立して前日の午後と同様に国道を湯原を目指します。湯原では郷緑温泉が目的ですが、ここは風呂桶が源泉の上に設えているため、結果として一つしか無いので先客があると時間待ちです。そこで、到着直前に電話することとして、ドライブを楽しみます。

 国道181号から313号と分岐する所が真庭市勝山地区。歴史的町並みの美しい町です。ここでは、寅さんのロケ地の標識を探します。以前も目にしたのですが、何作の映画かという点を見逃していました。結果は写真の通り、最終作「紅の花」浅丘ルリ子さんとの共演作で、ロケ地の関係者が演者を招待するのだが、寅さんも病を押して出席したという逸話のある作品です。彼の気遣いが見てとれます。

 さらに北上しますと、左手に幕湯で有名な真賀温泉、右手に足温泉の館が見えます。湯原IC辺りで郷緑温泉に架電。何度架けても出ませんので諦めて湯原温泉のひまわりの湯を目指します。ここは、お気に入りの蕎麦があって、食事兼用なら利便性が高い所です。

 さて、旅に出て初日から滝のような雨に何度も出会っています。予報では、本日も雨が続くと言うこともあって、ひまわりの湯も番台のおばさん曰く「さっぱり」とのこと。これは雨を押してきた者にとっては非常に好都合です。写真でご覧の通り貸し切りでした。蕎麦を食った胃の腑を休めるには寝転んだり泳いだり(うそ)。

 次に蒜山・大山をかすめて鳥取県に入ります。関金温泉の関の湯はご覧の通り、風呂桶を二分して男女に分けています。このタイプは古い地元湯に多く見られます。ここは、「まっとうな温泉」(南々社)の付録を使用して無料とさせていただきました。受付のおばさん曰く「本持参者は本日朝から三人目」とか、広く利用されているようですね。三湯目ですっかり出来上がって、三朝を目指しました。

 写真:ロケ地記念碑(勝山)、湯原ひまわりの湯、関の湯(外見と内湯)

 勝山にて
 病でも 寅の笑顔は 温かい     <偐寅次郎>

 関金にて
 足下の 向こうに訛り 田舎の湯   <偐山頭火