河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

ぼっこう効く温泉は「郷緑温泉」

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 ぼっこう効くという看板がぶら下がった先には猪が待ち構えるのが郷緑温泉です。岡山県の中部真庭郡湯原町本庄、湯原インターから約十分の所にある一軒家の温泉旅館です。この付近では湯原温泉が圧巻の存在感を持っていますが、郷録温泉は大規模な温泉街や温泉地と一味違った独特の存在意義を主張しています。女房の母親は岡山県人、永年大阪で暮らしても死ぬまで「ぼっこう」と何かにつけて語っていたのを思い出します。

 一源泉の真上に湯船を設けているため、一客が入浴中は同性なら許しを願えば同浴出来ますがそれ以外は空くのを待つのみ。先年に訪れた時は先を急いでいたため入浴を断念した苦い経験が。今回も先客がおられたが、宿では「30分」と云う時間制を取ったようで、程なく入浴することが出来ました。実に五年ぶりの入浴でありました。

 写真でもお分かりの通り、飾りっ気も愛想も無い。ただただ良い湯が溢れ出ているだけですが、これが温泉好きはなによりのご馳走です。今回同伴したのは元職場の後輩で、本学に入学許可申請を出していましたが、学長の個人的都合により実技演習のみ先送りとなっていたS君。慣れない車の運転も汗を吹き出しながら頑張ってくれましたが、高速の交点を間違え行きすぎたり減点要素もありました。しかし、先客を待つといういまだかつて経験したことがない事態にも冷静に対処するなど、温泉道者としての礼儀作法は云うことなしです。

 最終的な入学許可は、三朝温泉とその後の温泉行脚中に判断するとしましょう。源泉浴槽の底は自然岩盤がむき出し。その岩の隙間から単純アルカリ泉が湧き出てきます。痔に効くという効能程度しかうたわない温泉成分表にも好感が持てます。たっぷりと郷緑温泉を楽しみました、次なる関金温泉までは蒜山高原を越える一般道、やたらと操作を間違えて恐縮しているS君に替わりワインディングロードを楽しむことにします。

 写真:ぼっこう看板と猪、浴槽、宿からの眺め、穴太衆積みでしょうかお城のような石垣

 ぼっこう
 ぼっこうと 義母が語った 岡山言葉  <偐山頭火