河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

お湯休め「史跡と遺跡」

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 先の京都での遊山のおりに見物した京都御苑蛤御門の鉄砲傷です。柱の根元には、明らかに古傷と見て取れるものがありましたが、私が気に掛かったのは掲載のこの写真の傷。これは傘の先で突いたような新しい傷です。残念で非常に嫌な思いがしました、御同感の人もおられることでしょう。

 そこで、最近の新聞記事から「日経新聞8月5日夕刊コラム」。橿原考古学研究所某氏の”九牛の一毛”とする、史跡と遺跡の違いを論じる一筆です。要は、多くの遺跡の内、学術上価値のあるものを国が史跡に指定している(文化財保護法)ということらしい。これはあくまでも法律上の話、考古学ではもっと広く遺跡という言葉を使っている。というのが、氏の論調です。

 喩えている「九牛の一毛」に関する理解については、多少異論があるが、遺跡?史跡?と迷う時一定の指針にはなる。先の蛤御門は建造物故、文化財などと云う他の括りがあるのでしょうか。

 役人の使う遺跡が埋まっている地区を「埋蔵文化財包蔵地」というなら日本全体でも包蔵地になるような、なにやら立派な決まりがあるんでしょうが・・・。自分宛のメモのような記載で申しわけありません。

 写真:古傷(?)

 文化財
 文化的 価値がなくても 古さ故  <偐山頭火