河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

お湯休め「居候が幅を利かす 紫陽花の場合」

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 何方か忘れたが、女流作家でご高齢な方の所謂「ぼけ防止」は、庭に出て野草の名を数えるだったそうです。しかも、正式な名をメモして「今日は何種類見付けた・・・」と。相当な知識と、かなりの広さの庭でこそ成り立つ訓練法ですな。

 それを我が家に例えると、数行で収まるだろうがその僅かな草花の名も知らぬとあっては、始めから「ぼけている」様なものです。でも、季節の移ろいで数種類の山野草が花を咲かせるのは楽しいモノです。我が家の場合は、茗荷ブルベリー等食べられるものに特化している傾向がありますが。

 さて、表題の居候状態の紫陽花です。ガクアジサイが一軒おいた隣のTさんのご奥様の物です。今の様にあまり密集していない街区であった、昔からのお付き合いのある家庭で、「親戚付き合い」で云うなら叔母さんに当たる様な方。

 「うちの庭一杯になったから、これ植えておいて」といつの日にか預かったというか、植えられた紫陽花です。人形作りがご趣味で、季節の花も添えられるようです。大きな画面の左端にある色目の美しい紫陽花が、我が家の紫陽花。その威勢の違いは何なんでしょうか。

 写真:預かり物、紫陽花全体、我が家の紫陽花

 紫陽花
 居候に 場所を取られて 肩すくめ ひっそり咲くは 我にも似たり
                              <偐山頭火