浪花に春を告げると云うフレーズで思い浮かべるものは人それぞれでしょうが、私は「大相撲」が真っ先に浮かびます。浪花の町に触れ太鼓・・・なんてアナウンスに続いて、呼び出しが太鼓を担いで町を流すシーンはお馴染みでしょう。
我が家に近い八戸ノ里公園には土俵があり「武蔵川部屋」の幟が揚がっています。これまで利用していた花園ラグビー場が改修工事のため、この場所になったようです。古い話になると、元朝潮が近大出身という園で「高砂部屋」が近くに宿舎を置いておりました。近年は、各部屋共に大阪場所の宿舎確保に難儀しているようで、奈良や京都にまで出向いている部屋もあります。
そこで、無理矢理引っかけのようなお話しです。奈良は相撲発祥の地と云われ、本日葛城市では「大和まほろば相撲サミット」が開催されました。会場は、葛城市相撲館「けはや座」、原寸の土俵がありちょっとした観光名所になっています。相撲の起源として、「野見宿禰」(のみのすくね)と「當麻蹶速」(たいまのけはや)の天覧相撲の様子が日本書紀に書かれており、けはや座の脇に當麻蹶速の五輪石があるところから、この場所が相撲発祥の地という説になっているようです。
この勝負に勝った野見宿禰は出雲から呼ばれたという伝承で、この相撲の後でしょうが、出雲へ帰る途中播州龍野で亡くなったと、龍野では言い伝えられています。龍野の人々は野見宿禰を供養するため、河原に石を建てて供養したところから龍野と云う地名になったとも言い伝えられています。
本日あまりの好天気に、ぶらりご近所散歩が當麻寺周辺まで足を伸ばす結果となりました。しかし、お相撲サミットに巡り会えました。討論の結果報告が楽しみですね。勿論お土産は「中将餅」です。店内はサミットに対応するためか、警備では無くエプロン姿のおばさんの多かったこと、斯様な平穏なサミットは大歓迎ですね。