河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

ナビの基を作った「伊能忠敬の宿泊所」が深江に

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 現在の地図と云えばスマホの「歩きナビ」や「カーナビ」が主流です。勿論、人工衛星技術やITのおかげと云えばそれまでですが、源流は二次元地図にあると云えます。日本における初めての本格的な測量に基づき全国地図を作成したのは「伊能忠敬」です。しかも、五十歳過ぎから醸造屋の亭主にして一大飛躍ですから恐れ入ります。

 その伊能さん、河内も当然測量されているはずですが、その様なお話しは今まで耳にしたことはありませんでした。最近のリハビリ輪行の成果の一つに、この伊能さんとの接点が生じました。と、云っても彼は何のことだか分からないでしょう。東成区深江は布施との接点です、深江菅傘や茶釜の人間国宝「角谷一圭」氏の取材をしている途中で発見したのが、伊能さんが宿泊したという民家です。

 文化5年11月26日大和路測量に大坂を出発した一行は、深江の庄屋五郎兵衛宅に泊まり夜間も測量したと、子孫の玄関に説明板が掲げられています。一行はその後伊勢へと向かったそうです。伊能忠敬の偉業などは千葉県香取市佐原伊能忠敬記念館を見学して頂きましょう。全国を股にかけたと云う点では同じですが、自称寅とは大違いの「イノ」さんです。

 人工衛星や電子機器の発達した現代にあっても、地図作成の原点は座標を押さえていくこと。伊能さんも三角測量をしたのでしょうが、現在ではそれを高空から行っているだけです。・・・「地図はその時の時代観、宗教観、目的によってさまざまな形をとります。見ても楽しく興味深いものです。」・・・と末尾で記念館は語っていますが、真にその通りだと思います。

 写真:宿泊所跡、説明板、近くの奈良街道の道標(移設時に方位を間違い、伊能さんに叱られるかも)

 地図作り
 幼き頃 作れし地図は 世界地図  <偐忠敬>