藪入りでお祖父ちゃんとお婆ちゃんを存分に楽しませてくれた元祖K君のお帰りです。往路は大好きな電車で来ましたが、復路は私たちも一緒に「寅号」で帰還です。帰りの荷物が少々増えたことと、不要になった幼児ベッドを引き取るというミッション付きです。幼児にしてはやや大型のベッドをK君が譲り受けたいと云うので、お祖父ちゃんが宅急便に変身です。
伊勢路へは新名神高速利用です。娘は「土山」サービスエリアで当日の夕食を仕込むとか、成る程よく見ると簡単に済ませられそうな、弁当などが並んでいます。お茶の時間としたいのですが、全員ではまずいので元祖K君を私が預かり、女性たちは何処かへ消えてスイーツを食べた様子です。子どもにはまだまだ禁断の味です。
当日は家まで送り届けて解散です。定宿のキャッスルイン伊勢までは数キロです。一眠りして一階にある「漣」という海鮮レストランで夕食の予定が、何故か当日は臨時休業です。フロントに聞くと宇治山田駅前の「大喜」と云う割烹を進められます。成る程、小洒落たお店で粋な旦那風の着流し姿の客もいる。生きの良いお魚でつい禁断の酒もと品書きを見ると「作」(ざく)があります。しかし今回も、奮戦空しく二合程で酩酊です。弱くなったものですな。と云うより、元々は弱かった本来のアルコールへの抵抗力に戻っただけらしい。
翌日は娘夫婦からランチの招待を受けております。それまで時間がありますので、伊勢志摩スカイラインで「朝熊山」展望台を目指します。晴れた日は遠州路や富士山が眺望できると云いますがあいにくの曇天、リアス式海岸だけでも一見の値打ちがあります。伊勢の島々や海岸線を眺めて下りますと「二見浦の夫婦岩」です。久々に散策しながら諸々を祈願しましょう。
伊勢の在になって十年弱の娘曰わく「榊原温泉、二見浦、内宮・外宮そして朝熊山」を一回りして伊勢参りは完結すると、知識を仕込んだ様子。その連れ合いと四人で(元祖K君は幼稚園)で伊勢料理をご馳走になる。歳をとるとそれもまた味になる物だと舌鼓を打つ。